賢い印鑑の選び方

しかし他の人が出ると、これ幸いにキタを出せと言ってくる。想定内だ。
「キタさん、内線です。」
「応対中です!」
「大至急だって言ってますけど。」
「大至急が8件、最優先が24件、今すぐが6件ですがなにか?!」
はっきり言って印鑑は本当のこと。これ以外にも100近くはある。
困った電話番のお姉さんは、自分の担当の主査に相談し電話を代わった。
その主査は営業のオバサンよりも、さらにキツいオバサンだ。
しばらく話を聞いていた主査だったが、そのあまりにも自己中心的な理論と
長くて長くて死にそうになる話しぶりに、とうとうキレはじめた。
「あー、ちょっと待って下さい。」
「いや、ごめんなさい、どうしてそうなるの?」
「すいません、それは何について言ってるの?」
「だから、さっきと違う今は何の話をしてるの?」
そして、ついに。

「だから! 簡・潔・に !!  簡! 潔! に!!」

まわりが振り返るキレっぷりだ。
申し訳ないが、そっちでやってくれ。面倒見切れん。
そんな懐かしい思い出が、ふと頭をよぎった一瞬だった。

ちなみに、その営業のオバサンは事務所異動のときに
ひとつの受注報告を新旧それぞれの事務所でダブルエントリーして
マージンを2回もらっていたらしい。
だから最近見かけないのかな。